名古屋市北区役所 区政部 地域力推進室インタビュー

深い歴史の中で進化し続ける名城公園エリア。そこで魅力あるまちづくりを進める「名古屋市北区役所 区政部 地域力推進室」

名古屋市の北部に位置し、庄内川と矢田川の南北に広がる北区。多様な生き物が生息し、春には桜のトンネルになる黒川などの豊かな自然が残る一方で近年は「名城公園」周辺に「愛知学院大学 名城公園キャンパス」や複合商業施設「tonarino」といった新しい施設の誕生によりさらに盛り上がりをみせています。今回は、名城公園周辺の再発事業や北区の魅力についてより深く知るために、「名古屋市北区役所 区政部地域力推進室」のみなさんにお話を伺いました。

区政部地域力推進室の沖寿菜さん、竹橋真悠さん、キタッコ
区政部地域力推進室の沖寿菜さん、竹橋真悠さん、キタッコ

近年のまちの変化により、さらに活気付く

――近年、このエリアでは「名城公園の魅力向上」計画など再開発事業が著しいですがどのような事業が行われているのでしょうか。

竹橋さん:2012(平成24)年に「名古屋市公園経営基本方針」が策定され、「公園をつくり、守る」という従来の考えから、「公園を育て、生かす」という公園経営の考え方に発想を転換しています。そこで、アイデアやノウハウをもった民間の事業者に参加してもらう「民間活力導入プロジェクト」として、「名古屋市緑政土木局 緑地部 緑地利活用室」が民設民営による公園施設を公募しました。これにより、2017(平成29)年4月オープンしたのが、ランニングステーションやカフェ・レストランなどが集まった「tonarino」です。「名城公園」と一体となった憩いのスペースになっています。

2017(平成29)年4月にオープンしたばかりの「tonarino」
2017(平成29)年4月にオープンしたばかりの「tonarino」

竹橋さん:さらに平成28年度から平成32年度までの5年間、「名城公園の魅力向上」が計画され、「名城公園」の基幹施設となる「名古屋城」の本丸御殿の復元などによって、歴史的・文化的価値と魅力を向上し、名古屋圏全体の活性化を図ろうとしています。第1期、第2期の工事は完了しており、現在第3期の復元工事が進んでいます。第3期部分につきましては、平成30年度に公開される予定です。今後も新たな賑わいが生まれていくことが期待できます。

「名城公園の魅力向上」計画資料(出典:名古屋市)
「名城公園の魅力向上」計画資料(出典:名古屋市)

――再開発が進む中で、まちの雰囲気も変化していますか。

竹橋さん:2014(平成26)年に「愛知学院大学 名城公園キャンパス」が開設された後は学生が多く見られるようになり、活気ある雰囲気が増してきました。「tonarino」がオープンしてからは、ランナーや家族連れの方が多くなり、さらに賑やかになった印象があります。名城公園では小さなお子さんを連れたご家族やグループがくつろぐ姿も多くなりました。

文化や歴史、交通安全、福祉など包括的なまちづくりを推進

――そんな進化を続ける北区ですがまちづくりにおいて、現在重点的に取り組んでいることはありますか?

竹橋さん:北区では「愛着のもてるまち北区」をめざすまちの姿として取り組んでおり、「歴史・文化や自然と触れ合える魅力あるまちづくり」と「安心・安全・快適で健康に暮らせるまちづくり」の2点を重点項目としています。北区の魅力となっている歴史・文化や自然への取り組みのほか、防災、交通安全、福祉・健康増進にも力を入れています。特に、地域ぐるみで子育て支援が行われており、子育て世帯が居心地よく暮らせるまちになっていくことが望まれています。

北区まちづくり事業一覧(出典:名古屋市北区)
北区まちづくり事業一覧(出典:名古屋市北区)

沖さん:また、現在は若者層に北区の魅力をお伝えしたく、広報にも力を入れています。区のキャラクター「キタッコ」が各種イベントなどに参加してPR活動をしているほか、北区公式のFacebookやtwitterも始めました。普段のtwitterはキタッコがつぶやいていますよ。

北区の魅力となっている歴史文化と豊かな自然

――名古屋市北区の魅力である文化や歴史などについて教えてください。

竹橋さん:北区には「名古屋型友禅」や「からくり人形」、「つげ櫛」などといった伝統工芸の歴史と技術が受け継がれていますし、春になると桜が咲き誇り、多様な生き物が生息する黒川(堀川)といった自然があるなど、魅力の多いまちです。

黒川友禅流し
黒川友禅流し

――伝統工芸の歴史を感じることができる場所やイベントはありますか。

竹橋さん:かつて、黒川では「名古屋型友禅」の糊落としの作業が行われていました。その風景を再現した「黒川友禅流し」が毎年春に行われています。また、秋に開催される北区区民まつり「きた・きたフェスタ」では伝統工芸品の展示や体験会が、そのほかのイベントや講座などでも「名古屋型友禅」の体験が行われています。

――また、北区の魅力を活かしたイベントも行われていると聞きましたがどのようなイベントなのでしょうか。

竹橋さん:江戸時代、北区には「名古屋城」の緊急事態に備え、「名古屋城」から瀬戸市にある「定光寺」へ行く脱出ルートが想定されており、殿様の護衛集団が住んでいたとされています。その痕跡をたどりながら、北区の現在のまちの魅力を探る「隠密まち歩き」シリーズが企画されています。参加者が“スキ”と感じたシーンを写真や短歌で表現していただき、とても人気があるイベントとなっています。

隠密まち歩き名古屋城脱出編
隠密まち歩き名古屋城脱出編

今後のまちの発展に期待ができる、楽しみな名城公園エリア

――北区の中でも、名城公園エリアの魅力についてひとことお願いします。

竹橋さん:北区は主要道路や公共交通機関が何本も通る、交通の利便性が良いエリアです。一部ですが、県営名古屋空港も北区に含まれています。名城公園エリアは歴史もあり、「愛知学院大学」や新しいお店や複合商業施設などのオープンにより、若い方や新しい方の流れがあり、活気付いています。住宅も多いので、買い物がしやすく、子育て支援施設もたくさんあり、住み心地の良いエリアではないでしょうか。伝統工芸や豊かな自然など、北区の魅力を守り、伝えようと地域の方が協力しながら取り組むなど、北区に愛着をもたれている方も多くいます。特に、名城公園エリアは今後も新しい大学キャンパスが設立されるなど、地域の雰囲気や人の流れも変化していくと思われますので、とても楽しみにしているエリアです。今後も変化していく北区の魅力を多くの人に伝えていきたいと思っています。

愛知県名古屋市北区コラム
愛知県名古屋市北区コラム

名古屋市北区役所 区政部地域力推進室

竹橋真悠さん、沖寿菜さん、キタッコ
所在地 :愛知県名古屋市北区清水4-17-1
電話番号:052-917-6433
URL:http://www.city.nagoya.jp/kita/index.html
※この情報は2017(平成29)年12月時点のものです。