名古屋市緑政土木局 緑地部 緑地利活用室 インタビュー

INTERVIEW:「つくる、守る」から「育て、生かす」へ 民間活力導入で、公園に新たな賑わいを創出

2012(平成24)年6月に策定された「名古屋市公園経営基本方針」に基づく民間活力の導入プロジェクトによって、公園経営の取り組みを進めている名古屋市。「名城公園(北園)」もこのプロジェクトにより民設民営による公園施設が設置されることが決定しました。今回はそんな「名城公園(北園)」のプロジェクトに携わる名古屋市緑政土木局の佐藤貴嗣係長にお話を伺いました。

市民の貴重な財産である公園をもっと活用してほしい

名城公園
名城公園

――2012(平成24)年6月に策定された「名古屋市公園経営基本方針」の概要について教えてください

佐藤係長:公園は市民の財産なので、もっと有効に活用してもらいましょうというのがコンセプトです。これまでは名古屋市が公園をつくり、維持管理することができていたのですが、維持管理費の減少が続く中、「みんなで守りましょう、育てましょう」という方向に発想を転換せざるを得ない状況があります。それが、「公園をつくり、守る」から「公園を育て、生かす」という公園経営の考え方です。

「つくる、守る」から「育て、生かす」へ 民間活力導入で、公園に新たな賑わいを創出
「つくる、守る」から「育て、生かす」へ 民間活力導入で、公園に新たな賑わいを創出

――「名城公園(北園)」の営業施設などを民設民営で公募により整備することになったいきさつをお聞かせください

佐藤係長:「名古屋市公園経営基本方針」にも書かれている「民間活力導入プロジェクト」のひとつで、「東山公園」に続く2番目のプロジェクトとなります。お客様へのサービスという視点では、やはり行政と民間では段違いの差があります。アイデアやノウハウをもった民間の事業者に参加してもらうことで、サービスの質が高くなり、市民のみなさんにも喜んでいただけるのではないかと思います。事業者にとってはビジネスチャンスになりますし、行政としても施設建設のお金もかからず、新たな財源にもなります。Win-Winの関係で整備することを目指しました。

公園との一体感を意識した運営、さらに新しい需要の発掘も

「つくる、守る」から「育て、生かす」へ 民間活力導入で、公園に新たな賑わいを創出
「つくる、守る」から「育て、生かす」へ 民間活力導入で、公園に新たな賑わいを創出

――「(仮称)名城コミュニティサポートパーク」に決定した理由を教えてください

佐藤係長:選ばれた最優秀提案に関しては、「名城公園(北園)」との一体感が非常に意識されており、それが施設の配置計画や外観、運営方法など随所に表れていた点が高く評価されました。例えば、テラスからお城の方が望めるとか、幅の広い階段の設置により、多様なイベントの実施や、憩いのスペースとしても効用が期待できるなど、現在公園を利用している方たちへのサービスを考慮しているところが、審査員の方の評価につながったのだと思います。

――「(仮称)名城コミュニティサポートパーク」ができることにより、公園周辺がどのようになっていってほしいと考えていますか

佐藤係長:ちょうど向かいに大学もできましたし、講義の合間などに若い人がもっと公園に向かってくれるといいなと思っています。今はランナーの方や子育て中の方など特定の方にしか使われていない印象がありますが、もっとポテンシャルがある場所だと考えています。 お店ができることで、新しい需要も掘り起こせるでしょうし、公園との相乗効果で新たな賑わいが生まれることを期待しています。

――このような民間活力導入プロジェクトは、ほかにも計画されているのでしょうか

佐藤係長:「東山公園」や「名城公園(北園)」のようなビッグプロジェクトは、まだ具体的には決まっていません。民間の活力を導入しながら、みんなで公園を魅力的にしていくという意味では、市民や企業の皆様からメッセージプレート付きの「なごやかベンチ」や「まごころ遊具」をご寄附いただく事業を行っております。また、花壇の管理維持には毎年多くの費用がかかるので、花の苗を提供していただき、地元の愛護会の方に手入れしていただくスポンサー花壇事業に力を入れています。地域のみなさんでおしゃべりをしながら花の手入れをすることで、高齢者の生き甲斐や健康維持につながったり、地域のコミュニティ形成に役立ったりすることは、公園という財産の使い方として有効だと考えています。

公園を地域のコミュニティ形成に役立てたい

「つくる、守る」から「育て、生かす」へ 民間活力導入で、公園に新たな賑わいを創出
「つくる、守る」から「育て、生かす」へ 民間活力導入で、公園に新たな賑わいを創出

――今後名古屋市に住もうと思っている方へ、名古屋の魅力を一言お願いします

佐藤係長:名古屋市には大小合わせて1,400以上の公園があります。大都市でありながら、これだけ緑や公共空間があることは、生活の潤いにつながると思います。個人的な印象ですが、都会の利便性がありながら、これだけ利用できる緑を持っているところは他にあまりないので、暮らしやすいと感じます。 また1,400ある公園に対して、活動団体も1,100くらいあります。つまりほぼすべての公園に、町内会の人を中心とした愛護会があります。公園というツールをうまく使ってもらい、世代を超えた地域コミュニティづくりができると良いと思います。

イメージパース
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名古屋市緑政土木局

緑地部 緑地利活用室 公園経営係
佐藤貴嗣 係長
※この情報は2016(平成28)年6月時点のものです。