栄だけじゃない!周辺エリアへも拡がる開発のうねり

リニア中央新幹線の開通が2027年に迫るなか、名古屋市では名駅周辺を中心に多くの再開発・インフラ整備が行われてきました。さらに近年では、栄エリアでも再開発ビルの建設や久屋大通公園の再整備が行われることが発表されるなど、エリア的な広がりも見せています。そこで今回は、栄や葵エリアの再開発情報を中心に見ていきたいと思います。

栄だけじゃない!周辺エリアへも拡がる開発のうねり
栄だけじゃない!周辺エリアへも拡がる開発のうねり

2000年代前後から多くの高層ビルが建設され始めた「名古屋」駅前。2014(平成26)年にリニア中央新幹線の実施計画が発表されると、名古屋市は「名古屋駅周辺まちづくり構想」を策定、大規模なまちづくりが今もなお行われています。


古くから商業施設が立ち並び、名古屋の繁華街として発展してきた栄地区。商業施設だけでなく、「久屋大通公園」や「オアシス21」、「名古屋テレビ塔」と、名駅周辺とは異なったスポットが点在していることも特徴です。
「久屋大通公園」では、錦通を挟んで公園を北エリア、テレビ塔エリアの2つに区切り、Park-PFI制度を活用した「久屋大通公園整備運営事業」が進められています。この事業では、2013(平成25)年に策定された「栄地区グランドビジョン」に基づき、面積1万平方メートルという範囲に飲食店、物販施設や「スクエア」と呼ばれる広場を5つ整備、さらにバリアフリー環境、樹木環境なども再整備していきます。
テーマは、北エリアが「都会の安らぎ空間」、テレビ塔エリアが「観光・交流空間」とされ、さらに細かく4つのゾーンに分けて収益施設や広場が展開・整備される予定です。 工事は2019(平成31)年1月に着手され、2020(令和2)年頃から順次供用開始、全事業終了は2038年を予定しています。

久屋大通公園
久屋大通公園

久屋大通公園予定図
久屋大通公園予定図


名古屋テレビ塔
名古屋テレビ塔

また、栄地区のシンボルである「名古屋テレビ塔」は現在耐震改修工事を行っており、2020(令和2)年夏頃にリニューアルオープンすることになっており、改修後にはホテル、レストラン、カフェ、イベントスペースなどが設けられる予定です。


ショッピングエリアとして多くの人を集める栄地区ですが、商業施設の建て替えや、開業も予定されています。その一つが「大丸松坂屋百貨店」が計画している商業施設の誕生です。栄交差点の北西側「日本生命栄町ビル」跡地に2020(令和2)年に竣工・開業予定となる新ビル1棟をまとめて借りあげ、「大丸」がテナントを誘致します。さらに、「大丸松坂屋百貨店」は同じ栄交差点北東側でも開発を予定。こちらは「大丸松坂屋百貨店」と市有地を合わせて開発することになっており、「大丸松坂屋百貨店」は、地下2階から上層階に向けた低層部で商業専門店事業を展開していく予定です。こちらは2022(令和4)年度着工、2024(令和6)年度竣工・開業予定となっています。栄の中心部に新たなショッピングスポットの誕生するとあり、栄地区のさらなる賑わい増加が期待されています。


そのほかにも既に始まっている開発もあります。久屋大通りの東側、「名古屋市中区役所」に隣接する「中部日本ビルディング(中日ビル)」は31階建ての複合ビルへと建て替えが行われます。地下1階~地上3階は商業施設とイベントスペース、4・5階は集客・来店型オフィス、6階はエンタメも利用できるホール、7階屋上広場には展望レストラン、中層階はオフィス、高層階にはホテル、レストランが入居する予定です。既存の建物の解体工事は2019年度からスタートしており、2024(令和6)年竣工予定です。
また、2018(平成31)年に惜しまれつつ閉店した「丸栄百貨店」の跡地一体の再開発も計画されています。開発地は老舗百貨店「丸栄」の跡地と「栄町ビル」「ニューサカエビル」。2020(令和2)年中に小規模商業施設がオープン予定となっています。。

中部日本ビルディング
中部日本ビルディング

現在は解体された「丸栄百貨店」
現在は解体された「丸栄百貨店」


栄エリアと名駅エリアの間に位置している伏見エリアでは、「御園座」の建て替えに伴って「グランドメゾン御園座タワー」が2017(平成29)年に誕生しました。地下1階~6階には「御園座」が再オープンしたのに加え、商業施設の「御園小町」もオープンしました。
「グランドメゾン御園座タワー」の西側、堀川沿いには2017(平成29)年9月に「テラッセ納屋橋」も開業しています。昭和後期から計画されていた再開発計画がようやく完了した建物で、下層の商業施設部分には「ラ フーズコア納屋橋店」や「Style Factory テラッセ納屋橋店」といった店舗が入居。そのほか、オフィスと住宅も一体となった複合ビルとなっています。

御園座
御園座

テラッセ納屋橋
テラッセ納屋橋


「名古屋城」のほか多くの行政機関の建物が集まる名城エリアからも目が離せません。「名古屋城」では2016(平成28)年度から「名城公園の魅力向上」計画が始まっています。「公園から美しく魅力輝く名古屋を創造する~利用者満足度の向上と名古屋の魅力アップ~」を基本理念として、公園の利用者満足度の向上と名古屋の魅力アップを目指しています。
本丸御殿の復元や天守閣の木造化と合わせて、「名古屋城」及びその周辺の魅力向上に向けた整備計画が進められており、その一環として、国内外からの来場者へのもてなしや、新たな文化発信拠点、交流・にぎわいの創出を目的として2018(平成30)年の6月に「金シャチ横丁」が整備されました。正門近くの「義直ゾーン」と東門近くの「宗春ゾーン」の2カ所があり、飲食店や土産物店が立ち並び城のまわりに新たな賑わいを創出しています。

名古屋城
名古屋城

金シャチ横丁
金シャチ横丁


栄エリアに近接した葵エリアでも街の整備が進められています。1986(昭和61)年度に都市計画が決定した「葵土地区画整理事業」は10ヘクタール弱の面積で進められている区画整理で、道路の拡幅工事や付け替え工事などが行われてきました。また良好な住宅地形成のために「葵住宅市街地総合整備事業」も平行して行われてきました。老朽住宅の除却や公園・集会所の整備のほか、コミュニティ住宅の建設も行われ、こちらは2017(平成29)年度に整備が完了しています。

整備された葵エリアの様子
整備された葵エリアの様子

整備によって誕生した公園
整備によって誕生した公園


発見ポイント!

  • (1)開発によってふたたび注目を集める栄エリア!
  • (2)栄エリアと名駅エリア以外でも様々な開発が進行中!
  • (3)これらのエリアに近接した葵エリアでは住宅地の整備も進んでいる!