特別インタビュー

アイデアあふれるイベントが開催されている「小牧」駅前の「にぎわい広場」を運営する「小牧市 地域活性化営業部 シティプロモーション課 にぎわい創出係」

中心市街地の魅力とにぎわいの創出、そして、市民交流や地域の活性化を生む「にぎわい広場」が「小牧」駅前から「小牧市中央図書館」に整備されています。

マルシェやワークショップなどのイベント開催の様子や「にぎわい広場」があることで小牧市にどのような影響があるのか、今回は、広場を運営する「小牧市 地域活性化営業部 シティプロモーション課 にぎわい創出係」の坂本実希さんにお話をお伺いしました。

取材にご協力いただいた「小牧市 地域活性化営業部 シティプロモーション課 にぎわい創出係」坂本さん
取材にご協力いただいた「小牧市 地域活性化営業部 シティプロモーション課 にぎわい創出係」坂本さん

さまざまなジャンルで活躍する小牧市民が、多彩なイベントを開催する「にぎわい広場」

――「にぎわい広場」とは、どのような場所でしょうか。

坂本さん:「にぎわい広場」は、「小牧市中央図書館」と「こまきこども未来館」をつなぐ快適な歩行者空間として整備されています。コンセプトは「人々が集い、日によって様々な活動が繰り広げられ、ワクワク感が生まれる広場」です。2021(令和3)年、駅前に「小牧市中央図書館」と「こまきこども未来館」が開館したことをきっかけに、中心市街地の魅力とにぎわいの創出、そして、市民交流と地域の活性化に寄与するために設置しました。2021(令和3)年4月から利用を開始し、これまでに団体、法人、個人、市内外の方を問わず、たくさんの方にご利用いただき、皆さまの活動の場として多彩なイベントが行われています。

「にぎわい広場」の図書館前エリア
「にぎわい広場」の図書館前エリア

――どのようなイベント企画が多いでしょうか。実際の活用方法について、聞かせてください。

坂本さん:キッチンカーの出店が最も多く、ほかにはワークショップやマルシェ、フリーマーケットなどが開催されています。夜間も利用できるので居酒屋風屋台が出店するイベントもありますし、マルシェなど、定期的に開催されているイベントもあります。印象に残っているのは、2024(令和6)年のゴールデンウィークに開催された「尾張めだか祭」です。めだかのブリーダーが55店舗集まり、珍しいめだかの販売もあり、市内外からたくさんの来場者でにぎわい、大好評でした。

「尾張めだか祭」の様子(提供:小牧市)
「尾張めだか祭」の様子(提供:小牧市)

坂本さん:また、小牧市が募集したにぎわい創出の社会実験の一環で、「小牧駅前まちづくり研究会」が主催した「小牧駅前ビアガーデン」も好評でした。2週間の長期開催のイベントで、提灯の飾り付けの中、毎日キッチンカーとビアサーバーが設置され、皆さま、グルメとお酒を楽しまれていました。

好評であった「小牧駅前ビアガーデン」の様子(提供:小牧市)
好評であった「小牧駅前ビアガーデン」の様子(提供:小牧市)

――「にぎわい広場」は主に一般の方が利用されているようですが、市が利用することもありますか。

坂本さん:市が主催する「小牧市民まつり」や「こまき令和夏まつり」、「いきいきこまき(農業祭)」の会場の一部として、また、中心市街地のにぎわい創出を目的とした市民団体「小牧にぎわい隊」と共催でフリーマーケットを行うなど、市としても活用しています。

小牧市が主催する「小牧市民まつり」の様子(提供:小牧市)
小牧市が主催する「小牧市民まつり」の様子(提供:小牧市)

――「にぎわい広場」は区画が分かれていますが、それぞれ皆さまどのように活用されていますか。

坂本さん:小牧市中央図書館」北側の「図書館前エリア」(画像G、F区画)と「小牧」駅前の「駅西エリア」(画像A~E区画)に大きく分かれていて、図書館前エリアはキッチンカーが多く出店しています。勉強や読書に来られた方が休憩時にランチやスイーツを購入して、ベンチに座ってくつろいでいる光景をよく目にします。図書館は飲食可能ですので、キッチンカーで買って、館内で食べる方もいます。

駅西エリアは敷地が広く、出店者が多いイベントや、来場者が多く見込めるイベントが開催されています。芝生になっているので心地よく、ナチュラルな雰囲気のイベントが似合います。土曜日や日曜日はお子さまと一緒に楽しんでいるファミリーをたくさん見かけますし、子ども向けのワークショップが開催されることもあります。

「にぎわい広場」の区分け(提供:小牧市)
「にぎわい広場」の区分け(提供:小牧市)

小牧市のにぎわい、交流、活性化につながる「にぎわい広場」

――「にぎわい広場」が整備される前と後では、市民のにぎわいや交流度は変わったと思われますか?

坂本さん:変わったと思います!ほぼ毎週末、「小牧」駅前でイベントが開催されるようになり、たくさんの人が集まるようになりました。イベントに来られた方が「小牧市中央図書館」や「こまきこども未来館」にも訪れて、小牧市の魅力を知っていただく機会になっていると思います。中心市街地の活性化を目的とする市民団体から利用の相談をいただくことも多く、市民主体のまちづくりが進められています。

「コマナカmeet」という小牧市の中心市街地活性化を目指したプロジェクトでは、市民と行政と事業者が一体となってイベント等を実施しています。「小牧」駅前で運動会を催したり、手作りのイスやベンチを置いて居心地の良い空間をつくったり、アイデアが光るイベント等を開催しています。

駅前に子どもたちも増えていますし、ここ数年で市民の皆さまの意識や行動も大きく変化したと思います。

定期的に開催されるマルシェの様子(提供:小牧市)
定期的に開催されるマルシェの様子(提供:小牧市)

――運営に関してはスタート時と現在で、変化したことはありますか。

坂本さん:共用開始当初は図書館前エリアだけでしたがその後、駅西エリアも「にぎわい広場」として利用していただけるようにしました。企画書と申請書を提出して承認されれば、市内外の方問わず、どなたにもご利用いただけるので、何回もリピートしてくださる方や新規利用者もたくさんいて、定番のイベントも新しいイベントもさまざま行われるようになりました。

また現在は、「にぎわい広場」のインスタグラムを運営し、月間のイベントスケジュールのお知らせと出店者さんの告知のリポストをしています。フォロワーも少しずつ増えているので、さらに情報発信に力を入れていきたいと思います。

エリアの変化についてお話いただく坂本さん
エリアの変化についてお話いただく坂本さん

――開催されるといいな、というイベントのアイデアはありますか。

坂本さん:毎年、当課で12月から2月中旬頃まで「小牧駅周辺イルミネーション」を開催していますので、おでんとか、熱燗とか、ホットワインとか、温かいものを食べたり飲んだりしながらイルミネーションが見られるといいなと思います。ぜひ、コラボしていただける方がいたらお願いしたいですね。

文化、歴史、にぎわいと共に、充実した生活環境を兼ね備えたバランスの良い小牧市

――小牧市はどのようなイメージでしょうか。

坂本さん:都会過ぎず、田舎過ぎず、公園もたくさんある、とても気に入っている街です。「こまきこども未来館」もあって「小牧山」も身近にあって、近代的なのに歴史もあるバランスのよい町だと思います。市内くまなくコミュニティバスが走っていますし、高速バスを利用すると「小牧」駅から名古屋市の栄まで28分で行くことができます。平日は15便ほど運行しているので通勤や通学にも便利ですし、小牧市内に数カ所の停留所があって、予約無しで利用できるのに座って栄まで直行するのでとても便利です。仕事帰りに栄へ飲みに行くこともできます!

こまき巡回バス「こまくる」(提供:小牧市)
こまき巡回バス「こまくる」(提供:小牧市)

――小牧市のおすすめスポットを教えてください。

坂本さん:「にぎわい広場」のほかに当課でおすすめしているのは、織田信長が築いた小牧山城です。2024(令和6)年に大手門側(南側)の石垣が復元され、今は北側の石垣も整備していますので、さらに迫力が出て、歴史好きの方に注目していただけると思います。

私は個人的に小牧山の北側にある梅園が好きです。小牧山といえば、「小牧山さくらまつり」が開催されるように桜の名所として知られていますが、梅もおすすめです。タイミングがいいと、梅と桜を一緒に楽しめます。

「小牧山 梅園」の様子
「小牧山 梅園」の様子

――これから小牧市への居住を考えている方にメッセージをお願いします。

坂本さん:都会と田舎の両方の良いところを合わせ持つので、若い世代はもちろん、どの世代の方にも心地よく住み続けられる街です。子育て支援が非常に充実している点もおすすめで、認可保育施設の保育料が0歳から無料だったり、18歳の年度末まで入院通院医療費が無料だったり、ぜひ、子育て世帯の方には小牧市民になっていただけるとうれしいです。

お出かけスポットも多いですし、「にぎわい広場」のイベント以外にも、年間を通してお祭りがたくさんあるので、まずは一度、小牧市へお越しください!

「小牧市 地域活性化営業部 シティプロモーション課 にぎわい創出係」坂本さん
「小牧市 地域活性化営業部 シティプロモーション課 にぎわい創出係」坂本さん

小牧市役所

地域活性化営業部 シティプロモーション課 にぎわい創出係 主任 坂本実希さん
所在地:愛知県小牧市堀の内3-1
電話番号:0568-39-6528
URL:https://www.city.komaki.aichi.jp/admin/soshiki/chiikikassei/city/3481.html
※この情報は2025(令和7)年1月時点のものです。