物件レポート

まちづくり構想により、更に便利になる金山エリアの過去、現在、そして未来を知るレポート(愛知県)

愛知県名古屋にある金山エリアは、JR、名鉄、地下鉄の3線が乗り入れ、1日約46万人の利用者がいる金山総合駅を中心に、駅の北側と南側の両方で開発が進められてきました。以前から交通の結節点だったことに加え、今では、商業施設やイベントの開催でにぎわうまちとなり、将来的にも商業のまち、防災に強い安全なまち、文化芸術が広がるまちへと、新たなまちを形成する構想があります。具体的にどのようなまちづくりが続けられているのか、ご紹介します。

金山エリアのにぎわいを生むランドマーク「アスナル金山」
金山エリアのにぎわいを生むランドマーク「アスナル金山」

金山のまちの成り立ち

金山は名古屋城と熱田神宮を結ぶ位置にあり、歴史的にも名古屋開府からまちの発展を支えてきた都市軸上に位置しています。近代に入って鉄道による交通網が発達すると、全国の主要都市との玄関口となる名古屋駅、海外への玄関口となる中部国際空港(セントレア)にもつながるようになりました。昔も今も交通の結節地点として、名古屋市はもとより、東海地方の重要な地点として栄えてきました。

「金山」という地名は、かつて『金山の社』と呼ばれ、鍛冶職人たちが“金山彦の命(みこと)”を祀った『金山神社』に由来すると言われています。『金山神社』では、鉄鋼業の繁栄を祈る祭事「ふいご祭り」が行われています。

地名の由来になったと言われる神社

「金山神社」
「金山神社」

名古屋開府当時から金山地域と直結

「名古屋城」
「名古屋城」


「金山」駅周辺の再開発のはじまり

金山駅の北口から中央コンコースを通り、南口のビル・広場と続く全体は、金山総合駅と称されます。中部圏の中で1日の乗降客数が名古屋に次いで2番目に多く、各地へアクセスするためのターミナル駅としての役割を担っています。交通の要所・結節点としてだけでなく、人々の賑わいの場・交流の場としても利用されるようになったのは、これまでの駅周辺の再開発によるところが大きく関わっています。

金山駅周辺の整備は、昭和63年(1988年)に、地区総合整備地区に指定されたことから始まります。平成元年(1989年)に、金山総合駅が完成すると、平成2年(1990年)に、金山駅前地区整備構想が策定さます。その後、平成元年に金山駅の南が整備され、平成17年(2005年)に、商業施設『アスナル金山』が開業するなど、多くの賑わいが生み出されてきました。

JR「金山」駅
JR「金山」駅

商業施設とイベントも多数

「アスナル金山」
「アスナル金山」


「金山駅周辺まちづくり構想」で次なる開発へ

これまでの『アスナル金山』の開業をはじめとした、金山駅北地区の開発により、人の流れや開発動向に変化が出てきました。令和9年(2027年)には、リニア中央新幹線の東京と名古屋間の開通が予定され、名古屋駅とを結ぶ動線軸上に位置する駅としてますます発展していくことが予想されます。

そのため、これまでの経緯や現状を踏まえながら、駅の防災面や市民会館などの公共施設の快適性・機能面といった課題への対応、今後の金山地区の新たな役割を見据えて、リニア中央新幹線の開通などを目標とした『金山駅周辺まちづくり構想』が、平成29年(2017年)に策定されました。

リニア中央新幹線の停車駅

「名古屋」駅
「名古屋」駅

「金山総合」駅として機能

「金山」駅
「金山」駅


「金山駅周辺まちづくり構想」のコンセプトとは

「金山駅周辺まちづくり構想」のコンセプトは『交通拠点から交流拠点へ~にぎわい・文化・芸術の継承と新たな役割を求めて~』。多方面から訪れる方、また、多くの住民が行き交うまちとして、これまでの歴史に培われてきた文化芸術と商業やオフィスの都市機能の充実させていくことで、賑わいあふれるまちを形成していくことを目的にしています。

構想では、現在の賑わいと居心地の良さを向上させるため、金山エリアに新たな都市機能をもたせていきます。金山駅の北口と、アスナル金山がある北エリアには、これまで通り商業等施設、バスターミナル、タクシー乗り場、自転車駐車場を配置するとともに、防災機能と緑豊かなうるおい空間を兼ね備えた広いオープンスペースを配置し、新たな交流拠点にふさわしい形のまちづくりを進めます。

商業施設と交通ターミナルが充実

「金山」駅北口の周辺の町並み
「金山」駅北口の周辺の町並み

交流拠点としての駅北側イメージ(「金山駅周辺まちづくり構想」より転載)
交流拠点としての駅北側イメージ(「金山駅周辺まちづくり構想」より転載)


古沢公園、市民会館に近いエリアのこれから

古沢公園があるエリアは市民会館や音楽プラザがあり、文化・芸術拠点にもなっています。これまで通り、地域の賑わいを盛り上げるだけではなく、利用者に地上を多く歩いてもらうような整備をすることで、これまで以上に地域の回遊性を高めます。

また、市民会館があるエリアには、古沢公園の代わりとなる公園を配置し、金山エリアのシンボルとなるような商業等施設の誘導が考えられています。市民会館の利用者も多数利用することも想定し、幅のある質の高い歩行者空間が整備されていきます。

閑静な雰囲気

「古沢公園」付近のまちなみ
「古沢公園」付近のまちなみ

広幅員、高品質の歩行者空間イメージ(「金山駅周辺まちづくり構想」より転載)
広幅員、高品質の歩行者空間イメージ(「金山駅周辺まちづくり構想」より転載)


その他の金山の整備計画も進行中

『名古屋市都市計画マスタープラン』によると、建物の更新に合わせた再開発等の誘導により、交通結節点にふさわしい都市機能や魅力的な施設等を充実させていくこと、また、建物の更新と合わせて創出された空き地を憩いの空間にすることが計画されています。さらに、金山エリアと熱田、白鳥、堀川沿岸など周辺エリアとの連携を強化して、回遊性を向上させるなど、面で広がる魅力的なまちづくりが考えられています。

これからの金山エリア 海外との玄関口である中部国際空港(セントレア)と、令和9年(2027年)に開業を迎えるリニア中央新幹線の名古屋駅とを結ぶ金山エリア。現在もっている集客力、にぎわい、快適性を継続しながら、新たな古沢公園街区、市民会館街区、アスナル金山街区を段階的が開発されていきます。

さらには、リニア中央新幹線の開通後は、商業施設を増やし、都市機能の再編、集積が行われていきます。乗り継ぎの利便性を高めるサインの増設や情報発信も強化していきます。新たな都市機能の役割を果たすことが大いに期待され、周辺地域の中心的なエリアとして、にぎわいを生み出すまちとなっていくでしょう。

様々な文化・芸術活動が展開されるイメージ(「金山駅周辺まちづくり構想」より転載)
様々な文化・芸術活動が展開されるイメージ(「金山駅周辺まちづくり構想」より転載)

にぎわいの中心となる金山エリアイメージ(「金山駅周辺まちづくり構想」より転載)
にぎわいの中心となる金山エリアイメージ(「金山駅周辺まちづくり構想」より転載)


金山エリアは現在、すでににぎわいのある街となっていますが、さらなる利便性、快適性を高めながら都市機能が充実し、防災などの安全性も高められていきます。未来へ向けて、より暮らしやすいまちへと変化していくことが期待できます。