見た目にかわいい、食べておいしいお菓子とコーヒーのペアリングを楽しめる「sogood coffee & bake」

季節のフルーツをふんだんに使ったタルトやマフィン、天然酵母で作られたスコーンなど、インスタグラムや店内のショーケースにずらりと並んだお菓子が話題になっているコーヒーショップ「sogood coffee & bake」。目移りしそうなほど種類が多いお菓子と、新しい味に出会える自家焙煎コーヒーの両方を楽しむことができます。コーヒーとケーキのテイクアウトだけでなく、木の温もりがあり、居心地の良さを感じられる店内でイートインも可能。行列ができるほど地域の方に親しまれている理由を「sogood coffee & bake」の柿野典子さん（オーナーは夫の柿野宗生さん）にお聞きしました。

ここでしか味わえない、ケーキやタルトなどの手作りお菓子

――お店をオープンされたきっかけを教えてください。

柿野さん　自家焙煎コーヒーの提供とコーヒー豆を販売するお店をオープンさせたいと考えたことが始まりです。イートインできるようにするなら、コーヒーに合うお菓子も一緒に提供しようということで、2017（平成29）年にオープンしました。当初はここまでお菓子の種類や数を出す予定はなかったのですが、お客様から好評で、テクアウトもできるようにしながらお菓子メニューも増やして今のような形態になりました。

――店舗の外装や内装も素敵なデザインですね。この場所を選ばれた理由もあったのでしょうか。

柿野さん　ここはもともと3店舗のテナントが入っていた建物で、当店はそのうちの1店舗として営業していました。飲食店をオープンしやすい建物だったということもあります。当店のお菓子をみなさんの家でも食べていただけるようにと、テイクアウトにも力を入れ始め、2021（令和3）年に厨房と店内を広げてひと続きのお店にしてリニューアルしました。イートインは12席設けています。

――おすすめの商品があれば教えてください。

柿野さん　おすすめはオープン当初から提供しているレアチーズタルトです。マフィンやスコーン、焼き込みのタルトは毎朝、焼いているので、焼きたてのおいしさを味わっていただけると思います。苺のミルフィーユや苺タルトパフェといったイートイン限定メニューもありますので、ぜひ立ち寄っていただけたらと思います。

――お菓子づくりで大切にしていらっしゃることはありますか。

柿野さん　コーヒーとお菓子の組み合わせを楽しんでいただくことをコンセプトにした、カジュアルで親しみやすいお菓子、また、お店でもお家でもコーヒーとペアリングして楽しめるお菓子を目指しています。パイ生地を一から作るなど、できる限り自分たちの手をかけられる部分は手作りして、オリジナルの味を出しています。スコーンには天然酵母を使ったり、愛知県産のフルーツを使ったり、食材選びにも気を使っています。

オープンしたばかりの頃は私とコーヒーを担当している夫とスタッフと3人しかいなく、お菓子の仕込みも接客も担当していましたが、現在、私は厨房に専念できるので、食材選びから新しいお菓子の開発まで、みなさんに喜んでいただけるお菓子を提供することに集中しています。

――どのような方が利用されているでしょうか。

柿野さん　焼きたてのマフィンを買いに来てくれたり、ちょっと立ち寄ってマフィン2個だけを買って帰られたり、普段使いをしてくださる地元の方が多くいらっしゃいます。タルトの種類が多いためか、タルト好きな方のご利用も多くあります。高校生や学生さんもケーキを食べに来てくださいます。

いつまでもご近所の方々が気軽に来ていただけるように、お求めやすい価格に設定することも意識しています。材料費が高騰して大変なのですが工夫をしながら、スタッフもみんなで楽しめるお店であることを理想としています。

季節に合わせたブレンドなど、すっきりおいしく味わえるコーヒー

――自家焙煎コーヒーについても教えてください。

柿野さん　コーヒーは夫が担当し、生豆から仕入れし焙煎にもこだわっており、実際にコーヒーの味を確かめてから豆を仕入れています。豊橋市内にあるほかの自家焙煎珈琲店さんと被らない、オリジナルのラインナップをそろえるようにしています。昔の苦いイメージとは違って、フルーティーな風味が香る浅煎りや紅茶のような味わいがあるコーヒー、素材の良さを引き出し、コーヒー本来の甘さと豊かなフレーバーをもっと楽しめるように、仕入れた豆によって合うように焙煎をおこなっています。

そのため、「このお菓子にはこの飲みもの、このお菓子ならこのコーヒー」といった、お菓子とコーヒーのペアリング、いわゆる組み合わせのおいしさも楽しんで欲しいと思います。店内で淹れたてのシングルオリジンやブレンドコーヒーを飲んでいただけますし、豆の販売もしているので、お気に入りのコーヒーを家でも味わっていただけます。コーヒー道具の販売やご相談にも対応しているので、スタッフへ気軽にお尋ねください。

――ブレンドコーヒーもさまざまあるのですね。

柿野さん　1月は新年にぴったりな華やかな味わいの「ニューイヤーブレンド」、2月にはチョコレートに合う「バレンタインブレンド」というように、季節ごとの提案もしています。コーヒーを飲まれる方には特徴が書かれたプロフィールカードをお渡ししていますので、コーヒーの奥深さを知って欲しいと思います。

便利で暮らしやすく、歩きたくなるような穏やかな雰囲気がある豊橋立花町エリア

――近隣の商店街とのかかわりや地域とのコミュニケーションについて教えてください。

柿野さん　水上ビルのイベントや「豊橋まちなかマルシェ」に出店するなど、地域のイベントにはできる限り参加して、一緒にまちを盛り上げていきたいと考えています。今後は自分たちでイベントを提案できたらと考えていて、例えば、地元豊橋でコーヒーに特化したイベントを開くことができたらいいなと思っています。

――豊橋立花町エリアが含まれる「豊橋」駅西口側の魅力を教えてください。

柿野さん　当店のある「豊橋」駅の西口側は住みやすい場所だと思います。東口側は商店街も多く、賑やかなイメージがありますが、西口側は駅に近いのにのんびりした雰囲気があり、穏やかなイメージがあります。とはいっても何もないわけではなく、西口を出たすぐのところには飲食店が並んでいて、駅から気軽に立ち寄ってちょっと飲んで帰れる、みたいな、いろいろなお店があっておもしろいエリアだと思います。あと昼間だと、駅から当店まで散歩をしながら来られる方もいるように、歩きたくなる環境が広がっています。

店舗の目の前には「花田小学校」と遊具や花壇がたくさんある「花田公園」があるので、店舗周辺はさらに落ち着いた雰囲気があります。もともと地元に住まわれている方も多く、気がついたらご近所のおじいさん、おばあさんが当店の前を掃いてくださることもあって「ありがとうございます」という気持ちでいっぱいです。

――最後に、豊橋立花町エリアでの暮らしを考えている方に向けてメッセージをお願いします。

柿野さん　今、私もこの近くに住んでいて感じるのですが、スーパーが近くにあるので日常の買い物がしやすく、病院も近くて、便利な暮らしやすいエリアだと思います。先ほども駅から店舗まで歩きたくなる環境があると言いましたが、夜も明るくて車通りがあるので、それほど不安はありません。雰囲気が良くて居心地がいい、暮らしにおすすめのエリアだと思います。