“生きているまち、安城朝日町”で、ライフスタイルを提案するセレクトショップ「FAGRASS」

生まれ育った安城朝日町エリアで、アメリカンスタイルのセレクトショップ「FAGRASS」をオープンした飯見さん。2階でネイルサロン「Spaicy Nail」を開いている奥さまと共に、ファッションや美だけにとどまらない、ライフスタイルの提案をしています。商店街の中にあるお店の1つとして、地域の環境や年中行事を楽しみながらお店を営むお2人に、お店と安城朝日町エリアの魅力についてお話しを伺いました。

飯見さんご夫婦
飯見さんご夫婦

ファッションに遊びも取り入れて、実店舗ならではの充実した服選び

――まずは「FAGRASS」をオープンしたきっかけを教えてください。

飯見さん もともと服が好きで、当時オーナーが豊田市で営業していた「FAGRASS」に通っていました。その頃はサラリーマンをしていたのですが、通っているうちに自分の好きなことを仕事にしたいと思い立ち、25歳頃に「FAGRASS」に入社しました。それから店長を任せていただき、2015(平成27)年にいわゆる独立移転という形で現在の場所にお店をオープンしました。屋号もそのまま「FAGRASS」をいただき、取り扱う服も自分の好きなブランドをそのまま引き継ぎました。

――なぜ、豊田市から安城朝日町エリアに移転しようと思われたのですか?

ここは僕の地元なんです。お店のあるこの場所が実家で、かつて親がここで商店をしていて、小さい頃から育ってきたこの商店街でお店を出したいと思ったからですね。

オリジナルのデザインが施されたシャッターが目を引く
オリジナルのデザインが施されたシャッターが目を引く

――アメリカンスタイルを軸にしたセレクトショップとのことですが、お店のコンセプトやお客さまの年齢層を教えてください。

飯見さん もともと古着が好きで、そこからアメカジが好きになりました。世代的にもアメカジを着ていた世代です。当店では、国内のデザイナーが作る古着をモチーフにした、アメリカンスタイルのデザインを置いています。経年変化を楽しめる、着ることで味が出てくるいわゆるヴィンテージになり得るような服を提案しています。

現時点では、30代、40代の方が多くいらっしゃいます。この30代、40代というのも理由があって、当店は10年近く、豊田市の頃の「FAGRASS」も入れるとそれ以上に長い間営業してきたこともあって、そのままお客さんがついてきてくださっている状況です。

ビンテージとしても楽しめるようなアメカジスタイルを提案している
ビンテージとしても楽しめるようなアメカジスタイルを提案している

常連の方だと地元に限らず、安城市外や愛知県内、さらには浜松市や岐阜県からここを目指して来てくださる方もいます。取り扱っているブランドが愛知県内に当店だけであったり、名古屋市内のお店と当店だけとか、希少なブランドを置いていることもあるかと思います。

服には年齢制限がなく、着たいものを着ていただければいいと思っていますので、年齢の幅で言うと20代~50代の方もいらっしゃいます。最近は地元の高校生が来てくれることもありますね。

――学生さんにも人気があるのですね。

飯見さん アメリカンスタイルに興味がある子や、好きなスタイルを持っている子などで、店前に自転車がずらりと並ぶこともあります。その子たちが中学生だった時に商店街を調べる郊外学習で、私は服のことを熱弁しているので(笑)。伝わるかどうか分からなかったのですが、高校生になって来てくれるようになって嬉しいですね。話していると、同級生の息子さんだったり、地元ならではの繋がりを感じることもあっておもしろいです。

店内には、希少なブランドもそろう
店内には、希少なブランドもそろう

――オンラインでの購入もできるようですが、実店舗へ来られる方が多いのでしょうか。

飯見さん 実店舗もオンラインもバランスよく運営しています。僕がバイクに乗っているので、バイクで来られるお客さんもいます。バイクは好きで乗っているけれど、どういうファッションが合うのか分からないから、という方もみえます。

服を買うならどこでもできますが、うちはバイクや遊びの部分についてもお客さまと話をします。バイク好きだったら、かっこいいバイクに乗るためにかっこいい服を着たくなりますよね。音楽やシーンにあわせて、ユニフォーム的な感覚で服選びをしてもらえたらと思っています。アメリカンスタイルのファッションを中心にしていますが、お客様と雑談をしながら、ライフスタイルに合った提案を大切にしています。だからこそ、実店舗は大事にしたいなと思っています。

飯見さんの愛車と外観
飯見さんの愛車と外観

ファッションの一部として、奥さまと2人でライフスタイルを提案

――飯見さんの奥さまは、2階でネイルサロン「Spaicy Nail」を営んでいらっしゃるとのことですが、こちらもぜひご紹介ください。

良子さん 私も以前は豊田市でネイルサロンを開いていました。ここで「FAGRASS」がオープンした後に飯見くんと結婚をして、「Spaicy Nail」をオープンしました。2年ほど前から豊田市でエステサロンを始めているので、今年はこちらの店舗でも本格的に提供できるように準備を進めています。

飯見さん 「FAGRASS」にはご夫婦やカップルで来る方も多いので、ご主人が服を見ている間に奥さまがネイルをされるというパターンもあります。1箇所で総合的にライフスタイルを提案できるメリットがあります。名古屋に行けばなんでもそろいますが、自分の生活圏にライフスタイルを充実させられるところがあると嬉しいですよね。

Spaicy Nailさんのフロア
Spaicy Nailさんのフロア

――「Spaicy Nail」の特徴を教えてください。

良子さん ワンフロア貸し切りで施術をしているので、会話をしたりテレビを見ながら、リラックスして受けていただいています。小さなお子さんを連れて来ていただくこともできます。

「FAGRASS」を手伝っているうちに、いろいろなブランドからチョイスしていることを知って、ネイルも同じようにメーカーを揃えられるといいのでは、と思うようになりました。色々な角度から提案できますしお客様の選択肢も広がるので、なるべく種類を充実させています。

多彩なメーカーのネイルがそろう
多彩なメーカーのネイルがそろう

――サロン名のSpaicyの意味は?

良子さん 「ネイルをすることで人生に刺激を」という意味を込めています、本来、刺激はspicyですが、あえてaを入れています。人生に刺激を与えられるように、丁寧に施術をしますし、リピーターの方も多く10代から80代まで、幅広い年齢の方に来ていただいています。服と同じで、ネイルにも年齢制限はありません。化粧品やスキンケアなども含め、美をトータルで提案させてもらっています。

男性にもスキンケアの提案をしているという
男性にもスキンケアの提案をしているという

楽しい行事も充実し活発に生きているまち、安城朝日町エリア

――飯見さんは安城朝日町エリアで生まれ育ったと伺いました。朝日町商店街や地域の魅力について、詳しくお聞かせください。

飯見さん この商店街には、個性あるお店が多くあります。今日の取材のように、当店も結構なこだわりを伝えていますが、そのこだわりがそれぞれのお店さんにありますね。お客さまと会話をしながら、その方に合ったお店さんを紹介できる商店街です。

朝日町商店街の様子
朝日町商店街の様子

――安城七夕まつりなどの行事はいかがでしょうか。

飯見さん この地域で一番の行事が8月に行われる安城七夕まつりです。各地域の商店街のみなさんが七夕飾りを手作りして飾ります。当日は「南安城」駅から「アンフォーレ」まで通行止めにして、たくさんの露店が出ます。大変混雑しますが、この近所に住んでいれば気軽にお祭りに行けるのが良いですよね。「ちょっとリンゴ飴買いに行ってくるわ」と言って戻って、涼しい家の中で食べることができます。

住んでる街で、賑わうお祭りがあるというのは楽しいじゃないですか。お子さんがいれば、なおさら楽しんでいただけるエリアだと思います。

町内の子ども会でも活発にイベントが行われている
町内の子ども会でも活発にイベントが行われている

ここの町内は子ども会があって、秋には商店街と一緒にハロウィンイベントをします。うちにも子どもたちがお菓子をもらいに来るんですよ。この近辺の町内はすごく活発で、“まちが生きている”感じがします。

――これから安城朝日町に住もうと考えている方に、メッセージをお願いします。

飯見さん ここは徒歩圏内にいろいろなお店や施設が充実しているところです。先ほどの祭りやイベントもそうですし、普段の生活でも駅やコンビニが近く、喫茶店、おいしいお菓子屋さんや惣菜屋さん、精肉店さん、本屋さん、銀行もあって日常の買い物に困りません。もし、大型ショッピングセンターに行きたいと思ったら岡崎市や豊田市に行きやすく、名古屋へも電車で30分かからない、各方面へのアクセスが良いまちです。

暮らしを支えてくれるお店が近くにそろう
暮らしを支えてくれるお店が近くにそろう

商店街の街灯があり、1本入った道路も明るくて夜でも安心できます。また平坦だから歩きやすくて、子どもにも高齢者にもベビーカーを使う方にも優しい環境が整っています。散歩もしやすいし、気軽に買い物に行けるので、先々でもし車の運転をしなくなっても生活ができる、長く住み続けられるまちだと思います。

安城市自体がいいまちですし、その中でも朝日町エリアは中心市街地でありながら、便利な住環境が整っています。2026(令和8)年には、プロバスケットボールチーム「シーホース三河」のホームアリーナになる新アリーナが建設される予定で、若い人も多く活発なまちだと思います。私たちもたくさんの人に住んでもらえるのは嬉しいですね。

「FAGRASS」
「FAGRASS」

FAGRASS

FAGRASS 代表 飯見和則 さん
Spaicy Nail 飯見良子さん

FAGRASS
所在地:愛知県安城市朝日町23-2 1F
電話番号:0566-72-0125
URL:https://fagrass.storeinfo.jp/

Spaicy Nail
所在地:愛知県安城市朝日町23-2 2F
電話番号:080-2618-9676
URL:https://spaicynail.shopinfo.jp/
※この情報は2024(令和6)年1月時点のものです。