入河屋 豊橋湊町店
1885(明治18)年に三ヶ日町(静岡県浜松市)で創業した和菓子店。“先ずお客様に喜んでいただくこと”を理念に初代から連綿と受け継がれている技術は、安心安全に食べられる美味しいお菓子を提供し続けている。初代の甚作氏から始まり、現在は5代目までその業は受け継がれている。芸術の域とも呼べる見た目の美しさにも注目したい。口にするたびに心が満たされ笑顔になるお菓子は、自宅でいただくのはもちろん、大切な人、お世話になっている人への贈り物として利用しても喜ばれるに違いない。
店頭にはみかんの餡を使った看板商品「みかん最中」をはじめ多彩な商品が並ぶ。「みかん最中」の発売は1954(昭和29)年。戦後の物資の無い中、地元の名産である三ヶ日のみかんを、1年を通して提供したいという思いが商品開発のきっかけとなった。数年の歳月を経て完成させた商品は、4代目の時に素材にこだわることで更なる進化を遂げる。また現在では餡を作るところは手作業、最中種に餡を詰めたり、包装する部分は機械を用いて効率化を図っており、年間20万個を販売するほどの人気を博している。
熟練の技術と職人の感性が光る「上生菓子」は四季の変化に合わせて形が変わる。菓名を聞いて情景に想いをはせ、形、色彩、香り、食感など五感で楽しめる芸術的な和菓子の最高峰だ。「大福寺納豆のかりんとうみそまん」は、も三ケ日の名刹大福寺で作られる「大福寺納豆」を隠し味に使用している。沖縄県産の黒糖、北海道産の小麦粉で作る生地、契約農家から仕入れる小豆を炊き上げて作る漉し餡は相性ぴったり。大福寺納豆の独特の風味と香ばしさがクセになる逸品だ。「甚作饅頭」は、創業から受け継がれてきた伝統の一品。約1世紀という歳月愛されている入河屋の歴史と言い換えても過言ではない人気商品だ。
「陽だまりの丘」は名産の三ヶ日みかん、国産米粉、蜂蜜を使うご当地ロールケーキ。静岡文化芸術大学との共同開発で誕生した商品である。「ナッツロール」は、香ばしく焼いたナッツ入りのメレンゲと、厳選生バタークリームで作るロールケーキ。和菓子という概念にとらわれない洋菓子が食べられるのも魅力だ。
入河屋 豊橋湊町店
所在地:愛知県豊橋市湊町136
電話番号:0532-57-7772
営業時間:10:00~18:00
定休日:火・水曜日
https://www.irikawaya.co.jp/